加賀友禅金沢竹屋 きもの・おび
加賀友禅について
遠く正倉院文書「越前国稲帳」(天平5年)や、歌舞伎十八番「勧進帳」に、既に加賀絹織物の記録がありましたように、加賀国は古くから全国にその名を知られた第一級の絹の産地でありました。
この地に 、宮崎友禅斎によって創られたといわれる染めの技法に基づいて、京友禅とともに日本の代表的な染絵である加賀友禅が誕生しました。
加賀の城主が大いに工芸、産業、学問を振興し奨励したこともあって加賀の染めと織りは全国に知られ、三百年の伝統を今に伝えております。
加賀友禅は花鳥風月といった自然を題材として、絵画性を強く特長として持ち、そこに加賀五彩といわれる紅、藍、黄土、草、古代紫の古典色を繊細な染めの技法によって施し、装飾性の高い染模様を作り上げております。
四季折々のこまやかな風情を絵模様にした友禅染は今だに他国にみられない日本独自の染め技法であり、世界に誇るべき日本の民族衣装に欠くことのできないものです。
その中でも加賀友禅はより日本的な繊細さの由に、古典への郷愁が私たち日本人の心を呼びさまし永年親しまれてきたのです。
作家紹介
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日本伝統工芸展で最高賞をとるなど、輝かしい実績を残されています。
他の加賀友禅と一線を画し、力強い糊の糸目によって表現しています。
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昭和21年 富山県高岡市に生まれる
昭和47年 日本伝統工芸会石川支部展(石川の伝統工芸展)に初出品
以後同会を中心に活動する
昭和49年 金澤にて友禅作家として独立
昭和50年 日本伝統工芸展初出品入選
昭和51年 日本伝統工芸染織展初出品入選
昭和54年 石川の伝統工芸展奨励賞
昭和55年 日本工芸会正会員
昭和59年 石川の伝統工芸展優秀賞(北國新聞社長賞)
昭和60年 第一回石川県作家選抜美術展招待出品
昭和61年 金沢市那美画廊にて個展
石川の伝統工芸展招待出品以後特待者となる
第二回石川県作家選抜美術展招待出品
平成 3年 日本伝統工芸染織展最高賞(文化庁長官賞)
平成 4年 第三回石川県作家選抜美術展
「戦後生まれの作家たち」招待出品
日本伝統工芸染織展監査委員出品
平成 5年 日本伝統工芸展監査委員出品ん
平成 7年 日本伝統工芸染織展最高賞(文化庁長官賞)
石川の伝統工芸染織展(最高賞)
金沢市金沢市「店」にて個展
平成 9年 日本伝統工芸染織展最高賞(朝日新聞社賞)
平成12年 日本伝統工芸染織展最高賞(文化大臣賞)
平成17年 金沢市文化活動賞受賞
平成18年 紫綬褒章受章
北国文化賞芸能賞受賞
財団法人石川県美術文化協会評議員
日本工芸会染織部会幹事
平成22年 重要無形文化財保持者「人間国宝」の認定を受ける
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平安の時代の雅、笛を吹き踊っている童子(わらべ)によってその世界が表現されている。
その時代に残るエキゾチックな香りが更紗の文様によって醸し出されている。
珍しい縞の地模様の生地を使いすっきりとした印象である。
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作品タイトル
「靭猿」(うつぼざる) |
特別価格¥1,980,000 |
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大名をシテとする「大名狂言」の中でも特に有名な演目のひとつ。
袖に物語の象徴として馬具と弓矢が描かれている。
また、武の家紋を模して、文様としてあしらわれている。
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作品タイトル
「加賀鳶」(かがとび) |
特別価格¥1,980,000 |
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江戸時代、城下町には火消しがいた。(今の消防団)
金沢には加賀鳶といわれる勇猛果敢な火消しがいて、その名をとどろかせていた。
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加賀友禅を代表する
作家、百貫華峰氏の作品です。
配色の上手さは定評のあるところです。細部に至るまで丹念にぼかし上げ、丁寧な仕事に徹しています。
柔らかな雰囲気を失うことなくスッキリとした柄ですが、空間を旨く使っているので着姿、写真が映える着物です。
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初代由水十久氏に師事し、現在の加賀友禅を代表する作家の一人となりました。
青花で直接、白生地に下絵を描くことによって、作品には製作の緊張感と完成後の勢いが備わります。
加賀友禅らしい配色の中に、あえて蛍光色を挿すことによって落ち着いた中にも、アクセントと流れを表現しています。 |
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人気作家藤村建雄氏の作品です。柔らかなピンク色、クリームぼかしを染めた地に野いばらを配しています。
色数を抑えておりますが、さらにピンクと白の染わけを効果的に使うことによって、単調な仕上がりになることを防ぎ、スッキリとした配色のきものでありながら、柄がうまく引き立つように考えられています。
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柔らかな地色に、椿が目立つようにと、他の草花は色数を抑えつつ品よくまとめてあります。
花や葉の挿し色も単調にならないように、暈しをつけたところとつけないところ、色を抑えるところなど、細かな配慮がなされ、加賀友禅
らしい柔らかな仕上がりの中にも、単調さを感じさせない作品となっています。
若手の作家では表現することのできない、配色や挿し色の奥深さを感じていただければ幸いです。 |
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茶花を配したやさしい訪問着です。
あえて暈しを使わず、空間を巧く使っています。
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昭和20年 静岡県に生まれる
昭和42年 加賀友禅作家 島達男 氏に入門
昭和50年 独立
昭和54年 第一回伝統加賀友禅工芸展 金賞受賞
(石川県立美術館買上)
昭和59年 第六回伝統加賀友禅工芸展 金賞受賞
(石川県立美術館買上)
現在に至る
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